「ヤマダッティさん。意見は無いですか?特に意見が無ければこれで終了になりますが…でもヤマダッティさん。一人でよく議論をされたと思いますよ?」
この進行役の一言が私の唯一かつ最大の反撃チャンスを生んでくれました。このチャンス
逃すほどお人好しじゃない。
そして私は言いました
「いやー本当にそうですよね。仰る通りです。何も言い返せません。僕が間違ってました。僕が悪かったです。」と
まずは自分の非を詫びて相手に受け入れてもらいます(下準備1)
次にこう言います
「でもアレですよね。ここまで大人数に一方的に責められるとは思いませんでした。これこそまるで…いじめみたいなものですよね(笑)」と
自分がいじめられているとアピールをします(下準備2)
如何でしょう?
お解りでしょうか?
この時点で私の負けは消えました。そしてこの発言の後、敵はこのように言ってきました。
敵「いやいやヤマダッティさん(笑)これはいじめでは無いでしょう?(笑)どう考えても純粋な議…
私「いじめって言うのは
いじめって言うのは明確な線引きがあるものじゃないんです。本人がどう受け取るか?でいじめかどうかは決まるんです。仮に周りから見てどう考えてもいじめに見えたとしても、当の本人がそう感じていないならいじめでは無いんです。当然その逆も然りです」と
敵の発言に対して被せ気味でいじめの本質を語ります(下準備3)
さぁこれで
準備万端です。
すると敵さんこう言ってきます
敵「いやいやこれはいじめじゃないです(笑)完全に議論です(笑)」
言うと思った
敵さん、自分が絶対に理論的で正論を述べているという自信から、ひたすらヘラヘラしています。
その隙が命取りになるとは
露にも思っていないご様子
そこでこう言います。
私「じゃあ、いじめられていると主張する人がいて、いじめている側が『これはいじめでは無い』と言う理屈は通るんですか?」
これで論破です。
もう敵は私の「僕は今いじめられているんですぅ!」と云う被害妄想にも似た自己主張を受け入れなければなりません。
この時点で
敵の数人は気付いた模様。
そうです
この構図
これは私の負けです。
私が悪いんです。
いじめられる私が悪いんです。
敵からすれば私の見解の「いじめられる側が悪い」と云う意見を徹底的に覆して論破する事が目標だったのに関わらず、私の「僕はいじめられているんですぅぅぅ!」と主張している極めてウザい状況が足枷に。
つまり皮肉な事に、私を論破する事が私の「いじめられる側が悪い」という狂気の沙汰とも思える見解を正論化してしまう状況になりました。
と言って何も言わなければ私の「いじめられている僕が悪い」を認める事になります。
しかしながら私も攻めれません。
攻める材料が無い事もありますし、何より
この状況下に於いて今更いじめられっ子の肩書きを外すのは下策。
つまり
完全な千日手の完成です。
敵さんが混乱する最中
私は華麗に
勝ち点1ゲッツ
そんな状況もあり、熱い議論がなされた部屋は何とも重苦しい雰囲気に。
私は心地良かったですけどね。
ですがここは責任を取らなければなりません。この空気を作ったのは紛れもなく私です。なので
仕上げに入ります。
「いや…あのですね。実は僕…書き間違えてたんです。本当はいじめられる側も悪いって書きたかったんですよね…。すみません。でもせっかくの議論の場ですし…面白くなればと思って書き間違えた意見を押し通してしまいました。すみませんでした。」と
ここでやっとこさ素直に謝罪
すると敵の1人の方が
「あ、そうなんですかぁ!いやー…正直すごい斬新な意見だったのでびっくりしてました。こう言っては何ですが…本気か?と思ったりして…(笑)つい熱くなってしまいました(笑)こちらこそガンガン突っ込んで申し訳なかったです。」
ここで場の空気が一気に和やかに。
その後はお互い存分に意見をぶつけあった事に対し、互いに労い感謝の意を述べ
ガッチリ握手で議論終了。
昨日の敵は今日の友とはよく言ったものです。
早い話
茶番ですわ。
念の為に言っておきますが今回の件は議論であった故に色々と意見が出ましたが、いじめは絶対に駄目な事です。そもそもいじめなんてものがこの世に無ければ
私はこんな目に遭わなかった。
本当に面倒臭かった。もうあんなの嫌です。
なので
いじめはやめましょう。
コメント